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保税地区間の陸運は国内輸送ではない
中国から船で到着した貨物は保税地区と呼ばれる港に隣接した地区にあるコンテナヤードに一旦陸揚げされます。この保税地区というのは、外部との往来が制限されていて、税関の許可なく地区外へ貨物を搬出することは出来ません。しかし、保税地区は広さに限りがあるため、次々と輸入されてくるコンテナの置き場所がなくなってしまいます。そうした場合に、別の地区にある保税地区に貨物を陸送する必要があります。ところが、この陸運は日本国内を通る事になるのですが、一般の運輸業者に依頼することは出来ません。それは輸送対象の貨物がまだ通関されていないためです。この陸運には税関による特別な許可が必要であり、その許可を持っている会社はそれほど多くはありません。海貨業者の中にはこの陸運許可も持っている場合がありますから、予め確認しておくとよいでしょう。 特別な許可をもらって日本国内に点在する保税地域間を陸送されるコンテナは法的にはまだ国内に持ち込まれたとはみなされていません。非常に特殊な状況ですので、各種手続きに留意しましょう。
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